みやころぐ

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この世界の片隅に、面白かった(ネタバレなし感想)

この世界の片隅にを見てきた。結構噂になっていたけれどなかなか近くでやっていなかったのが、最近になってやっと大きい映画館で上映を始めたので行くことが出来た。

 

上映時間が130分あったけど、全くだれることなく物語に引き込まれたまま見ることが出来た。

君の名は。が100分くらいで、それよりも30分近く長いにもかかわらず、君の名はくらいの長さに感じた。

全体を通じて独特の柔らかい雰囲気が出ていて、戦争時の話にもかかわらずほとんど悲惨さを感じさせないまま話が進んでいく。

 

物語の構成自体も最高で、具体的には物語の時期は第二次世界大戦~原爆投下あたりなんだけれど、戦争時の一般市民の日常を描きつつも、柔らかい雰囲気を出している。そして、ただほんわかして日常ってだけじゃあなくてダークな描写も(具体的な説明は省くけど)この絵のままきちんと描いていく。

 

もともとビターエンドみたいな作品が好きなので、こういうあまりよくない結末が待っていて、そこに向けてだんだんと日常が壊れていくこの作品は私の好みにぴったりだった。

この映画では原爆投下という日に向かって戦争とともに話が進んでいくんだけれど、当然だけど登場人物は原爆が落ちることも知らないし、空襲を受けて、戦争で負けるってことも知らない。その(私たちは知っているけど)登場人物が知らない、避けられない崩壊に向かって吸い込まれていくってのが好き。

 

またこの戦争とともに日常が壊れていく描き方が巧妙で、暗い描写、戦争描写をしているんだけれど、血しぶきだとかそういう生々しい描写は徹底的に避けている。もちろん血の絵とかは出てくるんだけど、包帯についた血だとか、そういう間接的な描き方で戦争の影の部分を描いている。

戦争時においても、一般市民にとっては血しぶきが飛び交うまさにその場面は遠い世界で、こういう間接的な、事後的なかかわり方で戦争と共存していたんだろうな、と。

 

実写で戦争時の一般市民の日常を描こうとしたら、どうしてもグロテスクな絵が絶対入ってしまって、戦争を通じて一般市民の生活が壊れていくというところよりもグロさの方がより強く伝わってしまうと思う。

だから、この描き方はアニメでしか出来ない、戦争描写の極致に達している。

 

そして、声優ののん(能年玲奈)がかなりうまい。本当に声優の才能があると思う。この特徴ある絵にぴったりだし、演技が本当にうまい。雰囲気を作り出せているし、この映画の評価の高さに、この声もかなり大きい役割を果たしている。キャスティングは大成功だ。これから声優の仕事が増えるはず。

 

まとめると、本当に見る価値はある。洋画のドンパチやって最後はキスシーンで締めるのが最高!そうでないと映画じゃないよな、HAHAHA!みたいな人以外は本当に見たほうがいい。

この雰囲気は邦画でしか味わえないし、この日本という環境で育ってないと良さが理解できないと思う。

クラウドファンディングで出資してくれた人たちに感謝。