みやころぐ

20代の投資・ライフハック・健康について書いています。

わかりやすい作品を求める人たちが増えた

少し前に阪急電車を読んだけれど、物語に入り込めなくて全然楽しめなかった。

阪急電車、作者の主張が強すぎる - まどろむししゃも

 

なんでこれが売れてるのかって考えてみたけど、やっぱりみんな「わかりやすい、手軽に感動できる小説」を求めてるっていうのが理由にある。

ネットには(正確さはさておき)情報を手軽に入手できるまとめサイトが氾濫してるし、とにかくインスタントに情報やら刺激を求める人が増えている。

 

なんで阪急電車は売れてベストセラーになったのか考えてたけど、そういう需要を読んで、分かりやすく恋愛小説を出したのが正解だった。とにかく、今のエンターテイメントは次の一文で説明できる。どこかで読んだ一文だが、

「手軽に感動することを求め、また、手軽に面白いことを求める時代だ。」

 

作品を味わう側が、鑑賞者から単なる消費者に変わっていっている。

作品を味わったら、すぐに誰かと共有したい。共有の方法がSNSという即時性のあるものに変わっているから、考察の必要のある少しでも難しい作品は敬遠される。

結果、わかりやすくおもしろい作品が大衆には受ける。

 

特に最近はアニメがそういう傾向にある。視聴者が求めているのはいかに流行りのアニメを見て連帯感をもち、Twitterとかで他人と絡めるかというところだから、アニメにはわかりやすく、キャラはかわいく、そして時折ネットスラングになりそうな珍セリフでも言ってもらえれば満点だ。

どうせ次のクールになれば大多数は次のアニメに移るんだから、いちいち深いところまで作りこんでいたら割に合わない。消費者がそれを求めてるんだから、求められてるものを作ってやればいい。

今の消費者が飽きても、ボリュームゾーンは大学生と高校生だからどんどん新しい消費者は生まれる。

クオリティを気にしなくても儲けられるんだから、どんどん内容は無くなっていくだろう。

アニメは作品からコミュニケーションのための道具になっていっている。

 

 

もちろん、作品は難解であるほどいいなどというわけじゃない。完全に受け身で何も考えなくても面白かったと思考停止していえるほどわかりやすい作品は嫌いだけど、それと同じくらい作者のオナニーじみた無駄に難解な作品も嫌いだ。

私が言いたいのは、作品を理解しようと思って読んだり見たりすればしっかり理解できる程度に作りこまれた作品がほしいということ。

 

むき出しの感情をポイッと置いて、それではい、これが泣ける作品ですよ、どうぞ感動してください、泣けますよ、なんならSNSで拡散するといいですよ、なんて言われてるような作品を読んでも感動する気にもならない。